良い馬は鞭の影を見ただけで正しく走るという意味です。

友人の結婚式に参加した際、祝辞を述べられた方のお話に「なるほど!」と思う話がありましたので備忘録として記載したいと思います。
「快馬(けめ)の鞭影(べんえい)を見て即(すなわ)ち正路(しょうろ)に至(いた)る」
という言葉です。
西暦597年11月24日に亡くなられた中国の偉大な宗教家である天台大師智顗(ちぎ)禅師が、摩訶止観(まかしかん)という仏教の論書の1つで、止観(仏教の瞑想)についての解説書にて説いているようです。
「四種類の良い馬」についてのお話です。
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一番良い馬は、鞍の上に跨った御者(ぎょしゃ)の振り下ろす鞭(むち)の影を見ただけで、乗り心地良く、目的地に向かって正しい道を走り出す。
二番目に良い馬は、御者の振り下ろす鞭が毛や尻尾に触れただけで、目的地に向かって正しい道を走り出す。
三番目に良い馬は、鞭で皮や肉を、ピシッと打たれてはじめて驚き、目的地に向かって正しい道を走り出す。
四番目に良い馬は、それこそ何度も何度も鞭で思いっきり強く打たれ、その痛みが肌を徹して骨まで響き、そこではじめて驚いて、目的地に向かって正しい道を走り出す。
※御者・・・馬車の前部に乗って馬を操り、馬車を走らせる人。
というのです。
当然ですが、名馬・良馬は、一番目の馬で鞭で思いっきり叩たたかれなければ走れないような馬は決して良馬ではなく、良馬は鞭(むち)の影を見ただけで進むということをいっているのです。
それはつまり,『勉強』や『仕事』に置き換えて考えると、本当に勉強や仕事ができる人は親や上司が「勉強しろ」「仕事しろ」と言わなくても、自分から考え『勉強』や『仕事』をすることと同じだと思いました。
場の空気を読み、自ら考え、行動する。指示待ち君になったら成長しませんね。この言葉をどうやって新郎(新婦)に贈る言葉につなげていったかは覚えていません。(笑)
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